〇3日間のファストパス フィレンツェカード in2017年 夏

 

フィレンツェに行くと、美術館や教会など毎回きちんとお金がかかる。

そして何より列、列、列、、、

 

日本でも美術館で、大きな展覧会に入るときは1000円ほどかかりますが、ロンドンではそれを国か市かそれとも団体であったか、とにかく公的機関が支えているようで、

出入り自由、募金箱が置かれ入場者の心持ちによって寄付がなされるという形式に大変驚きました。

もちろんほかの都市でも毎月入場無料の日が定められていたり、美術・芸術というものが民間に積極的に開かれたものであるということに感動します。

 

話がそれましたが、フィレンツェのおおきなといえばウフィッツィ美術館、アカデミア美術館、パラティーノ美術館が大きなところ。そして洗礼堂、ドゥオモ、礼拝堂、数えきれないほどの教会…

ふらっとフィレンツェの空気に触れるならまだしも、これを見たい!とたくさんのリストを作って足を運んだ人々にはそれはそれは酷な「行列」が待ち構えています。

特に夏場。繁忙期。2.3時間待つだの、それをこの炎天下の中、または雨の中(実際急に珍しく雨が降り、それまでの長い列もいったん散り散りになったことがあり、のち元通りになっていましたが一体どのように列を作り直したのでしょうか?)並び続けるというのは、目の当たりにすると、急激に戦気が萎えます。

ディズニーランドのそれを思い浮かべていただけるとわかりやすいでしょう。只アトラクションの場合これからは乗るだけ、友達ともウキウキ!が、この列の後鑑賞のためにまた何時間もそこにとどまり、頭を回転させ続けなければならないと。ひとつ二つなら耐えられますが幾つも予定している方にとっては相当時間の無駄遣いだと思えるに違いありません。

 

そこでほんとうに、ほんとうにおすすめするのが「フィレンツェカード」。

じつは旅行に行く前、購入したガイドブックを見ても全く言及がなかった為最初はすべて完璧なスケジュールの元、予約しようとしていました。

しかしこの作業、たいへん疲れます。どれほど時間をかけてみたいかその場に行かないと分からないものを「時間厳守」を前提に計画を立てるストレスといったらありません。

 

 

フィレンツェカードとは、以下の通り

(最初にカードを利用してから)72時間、72€で、72施設、列に並ばず

はいれるというとても有用なカードでした。

※カード・チケット保持者の列には並びます

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※以前は、WIFI無料やバス乗り放題などのサービスがありましたが、現在は該当施設増加とともにそれらは廃止されました。

 

ちなみに72か所3日間分の時間で回るのは相当難しいですし、何よりどこも、特に教会などは13時や17時に閉まるなど全体的に開館時間が短い印象を受けました。

よって割はよくないと思います。

72ユーロ、、、たったの3日間、数か所の観光のために、、、と思うかもしれません。

しかし、まさに時間をお金で買うとはこれだと思えるほどの効力を発揮しました。

日本円に換算して、1万数千円ほど。(2017年8月現在)施設観光をメインとするならば、多少ホテルのグレードや飛行機の便を変えても

確実に持つべきフリーパスです。

 

たとえばウフィッツイ美術館にて。予約を全くせずに向かった私達は、ひどく綿密な計画をたてていたものの都合により午後2時という灼熱まっただ中に美術館前にたどり着きました。すぐ近くのシニョリーア広場の時点で目の前に人しか見えない状態だったのですが、美術館前ともなると日中の原宿です。竹下通り。

そこに列を作ろうと、なぜかドア左右1列ずつチケット購入の列があり、すでにカードを持っていたので係りに並ぶべき場所を聞くと、もう一つ間にある列を示されました。その列も50メートルほど。本当にここかと疑いました。

また別の日の朝に来ようと少し離れ、昼食場所を探そうとうろうろしていたところ、まさかの先ほどの列がごっそりなくなり、たったの5組くらいに。

これはいくしかないと、列にならび結果、20分程待ち入ることができました。

 

やはりそれまでの厳重な入場制限もあり、

館内は非常に適度な人数を保っていて「有名作品が人だかりで見られない」といったことは全くありませんでした。この点はかなりありがたいです。

日本(特に東京)で美術館に行けば、館内にはすぐにはいれるものの、壁に沿った人の流れに乗らなければならず気になった作品はその列を抜けて遠くから眺めるような、そんな状態で後にする頃にはどっと疲れていました。

作品も近くで見られ、自分のペースで鑑賞できたのはとても大きなメリットでした。

 

こうして、アカデミア美術館も昼入場で10分ほど、サンロレンツォ教会にはやはり30メートルほどの購入列を飛ばし1分で入場。ジョットの鐘楼にも1分。等々

非常に利用してよかった制度だといえます。

よってこのカードは、パケット放題のような料金に関してよりも、時間を買うよな感覚です。

もちろん1日に一つのペースで回るようであれば列も気にならないかもしれませんが、とにかく箇所が多いという方、絶対にまずストレスが減りますしぜひともおすすめです。

 

 

ーー購入ーー

http://www.firenzecard.it/?lang=en

↑こちらのオフィシャルサイトからフィレンツェカードをあらかじめ購入し現地で引き換えるか、

または現地で購入(観光案内所やドゥオモ付近、ヴぇッキオ宮殿等)するかできます。

購入場所と引き換えできる場所は違いますし(サイト内リスト有)、特に前もって購入するメリットもわからず、現地購入しました。夜遅く24時まで開いているヴェッキオ宮殿の売り場は、夜に到着した方にもいいかと思います。

※どこかのサイトに「ネット購入でホルダーがもらえる」とありましたが、現地購入でももらえます。基本全員配布のようで、皆首から下げっぱなしでした。

 

主にカードと、フィレンツェの地図。すべての道の名前が載った地図、主な建物の開館時間、テーマごとのモデルルートなどが書かれていて、これは事前にほしかったとおもいました。

 

以上、フィレンツェをしっかり見て回るときにお勧めを。

お役に立てればうれしいです。