「店員さんに話しかけられたくない」問題。

 

トレンドに上がっていました、某面白企画メディアの「店員に話しかけられたらそこで試合終了」という企画。

もうね、わかりみ、というか渋み?^^;しかない。店員経験者としていろんな感情が渦巻く企画となっていました。

 

店員さん、ちょっと可哀想だったな~汗

 

じつは私自身、接客経験あり(非アパレル)、「接客中物凄く楽しそうだよね、天職なんじゃない??」と若干あきれられるくらいのお話好きでありながら…

中身は買い物の時は店員さんに話しかけられたくない、美容室でもなるべく静かにしていたい、お店で店員さんが近寄ってくる空気はいち早く察する

という筋金レベル中段者。今だから言う。本当に本当に本当にストレス…!!!

 

特に最も苦手とするのは「これいいですよね~」系。

あれ、どうすればいいの?良いのかまだ測りかねている段階では「ですよね!とも」「ん~今フラットな状態です」とも言えないし(★そう言ってくれたらくれたで楽なんですよ)

客側になった瞬間「はあ…^^;」とか「そう…なんですかね」とか気まずいオフモードをダダ洩れさせてしまいます。

本当にいいなと思っていても鏡の前で勝手に合わせている時はなるべく話しかけられたくないし、チェックしているポイントがあるのに急に「その服良いよね~買うしかないよね~的買う前提の共感話を続けないといけない」

ここです。気持ちが乗っていなきゃ全く進歩が無くて

 

つまり何か解決したい場合は良いが、単に商品の素材の良し悪し見ている時や、頭の中で家のコーディネートと合わせて妄想しているとき…店員さんに聞いても正直その商品の

・良いところしか返ってこない

・似合うしか言われない

(言葉にするのが難しいんだけど、たまに商品のデメリットを言ってくれる店員さんが居て、そういう人には自分からすごい話しかけます。家で洗濯難しいよって言われてるのに自分から「まあでもたまの機会ならクリーニングでもいいですよね^^」とか言っちゃったり。)

 

 

実際、店員さん自身も無理してるでしょ。検索すれば「上手く話しかけられない」「接客がストレス」のオンパレード。

 

正直…

 

良いよ別に!!話しかけなくて!!!

あっ大きくなりすぎた!!

 

良い意味で。いいのよ、話しかけなくて。

 

”声掛け”は良いと思う。まだ。(ちょっと苦手だけど)

何かあったら言ってね、っていう。

は~いって返事したら、もうわかったからそれを一回伝えたらもう話しかけなくていいのー!!!

(自分への戒めでもあります…)

 

何かこの人話したそうだぞっていうのって、一言声聞けば何となくわかるじゃない。

もう「話しかけなくていい」人用の決まり文句を制定したらどうでしょう…。

 

あとはもう否応なしに(有益な)説明を始めてしまうパターン。とくにカウンセリング的な面が大きい商品の扱いだったので助かりました。本当に。基本的には何らかの問題を抱えているお客さんがいらっしゃるので、「この人にはこれがこれが合うだろう」という見定めをするのに非常に質問がし易かったんです。それで、趣味とか対策など聞いていくうちに共通点が見つかって盛り上がる、みたいなパターン。

 

これ、お洋服はどうなのかな。私の場面よりもっと広い層の人が来るんだもんね。

 

だから、とにかく言えること

 

1.「これいいですよね」を万能フレーズにするのをやめてほしいな…

2.店員自身も特別話しかけたくて話しかけているわけじゃない

 

です。

 

*** 

ちなみに海外の(ヨーロッパ方面)店員さん。

非常に様々だけど

・「お手伝いしますか?」「いえ、見ているだけです^^」終(本当です。リアルに現地語でこの返事覚えて結構使いました。)

・コスメ系はとにかく「腕の振るい所よ!」とばかりにめちゃめちゃ試してくれる

・「あなたの体系は〇型だからこの手のワンピースは太ってみえてしまうから、いっそこうしたほうが良い」的なはっきりアドバイス

・またはひとこといらっしゃいませの後は座って作業

とか。

とりあえず立場が対等、若しくは店員の方が知識の分ちょっと上だぞという感じは立ち姿や口調ですぐに体感します。

 

店員さんは商品とお客さんを繋ぎ、そしてその方の今後にも役立つ何かを提供してこそだと思うので

上辺の媚びではなくて、ぜひ自分の知識、好きとかこの前見た事とか、そんなことを生き生きと話してくれたら

私もすごく楽しいなあと、感じています。

 

ね。言われるように「身体的にも精神的にもきつい」在り方を自ら選ばなくていいから。店員がもっと自由になれればいい。

 

ちょっとずれるけど以前話題になった韓国の

matome.naver.jp

 

すっごくいいと思うんだ。店員にとってもお客さんにとってもメリットしかない予感。

(上から「なんでもっとお客さんに話しかけないの?!と怒られることも無くなるでしょ)

 

 

~終~

 

 

★追記

「何故嫌がるお客が多いのに店員は話しかけるのか?→それが仕事だから。話しかけてほしいお客さんも一定数います。また色々とお話することで、店員としての自分や商品の魅力を売り込まなくてはなりません。

って日本語としての返答になっていません。

 

①必殺ワード「一定数」「すくなからず」!

別に全く話しかけて欲しい人がいないって言ってるんじゃないのよ。0か100かじゃなくてどちらにも快適に過ごしてもらうにはどうするか?

お店できちんとした統計を取ることも無く「多分居るから」って想像だけを基に「せざるを得ない」なんて結論じゃ、現実と乖離が大きくなるばかり

 

②「それが仕事だから」

その仕事を嫌がるお客さんが居て、また店員さんも楽しくない。とにかく全店員に全客に対して一律マニュアルで対応させ、それが出来ないと無能認定するのをやめてください。

 

「声掛け」と「その後の無意味な時間の押し付け」をごちゃまぜにしない

「あなたの存在を認めています」ということは一度は示すべきだと思います。

しかしそれと「お似合いです~」はお客さんにとって精神的に全然違います。

なんなら最低限は「いらっしゃいませ」だけでも店員とお客さんはお互い認知できますし。

 

無理することは無いんです。

店員さんが店員としての自分の楽しみや誇りややりがいを

そんなところで失うことがありませんように。

 

 

 そして一番は客も断るところは普通に断る。うん。それがいい。