埋没親しらず(下) 抜歯経験2本分の1-①

 

親しらずの抜歯をしました。

結構「抜歯が怖くて放置してます」といった声も多いですね。

私も抜く前後はこれでもかと言うほど検索し尽くし、私も今度は経験者としての立場から、主に心境、痛み方などを書いておこうと思います。

分かる~と共感したりして、今お持ちのその痛みをちょっと和らげられたらと思います。

 

 

 

①状態

 

・親不知…真横(歯列に向かって)・完全埋没型

・抜歯前の痛み…全くなし

・顎(口腔内)…小さめ

歯並び…小さいころは全く気にならなかったのですが、大学生?頃気づけばガタガタに涙

・親不知の虫歯…ゼロ。完全に歯茎の下にあったからか。

 

本当に痛みが全くなかったので、在るきっかけでレントゲンを撮って、親不知がありますと言われた時は「これがあの伝説の?!」とむしろ感動でした。

 

②抜歯の検討

先方の結論としては残すメリットなしとのこと。

・いつか歯の移植のために必要になるのでは?

・痛みも無いのにこのまま言いなりになって、無駄に抜いてしまっていいのか??

などと疑心暗鬼にもなり…

検索ワード:「親不知 抜歯 勧めてくる」(←)「親不知抜歯 反対」「親不知 抜かない」「親不知 移植」

(痛みに対する不安はほとんどありませんでした。)

 

対する説明内容は

・歯列の悪化を防げるだろう

そして何より、

・真横なので多少なりとも砕いて取り出さざるを得ない

骨髄バンクに預けることも、温存して移植に利用することも”不可能”と。そんなことしてても意味ねーよ!と。

そうか…割れてしまったら意味がないのか…(何とか細胞を取り出すとか、活かす手はないのかな?)

「もったいない精神」が最も迷いのタネだったので、これに大きく背中を押され。

抜歯する運びとなりました。

 

③抜歯まで

「本当に抜いてしまっていいのかな…」という思いもほんの少しありつつ、気づけば当日を迎えていました。前日は一応ちゃんと寝ようと思ったのですが

気になりすぎてなかなか眠れないという本末転倒に汗

抜歯は、こちらは「ただ横たわり口を開ける」のが仕事ですが結構疲れる(顎関節気になる方特に注意!)のでしっかり寝ておいた方が良いのだと思います。

更に出血が止まらないといった場合のため、予約の時間は出来れば早い時間が良いかもしれません。(夜間救急でも可能かもしれませんが) 

ここでやっと「抜歯 痛み」「抜歯後 食事」「抜歯後 血が止まらない」「抜歯 痩せる」といった現実的なことを調べ始めました

 ④当日、シチュエーション

・場所…地元歯科医院(新しめ)

・担当…口腔外科医師 周りの衛生士さん含め元気づけてくださいました。

・所要時間…麻酔から抜歯終了までは30分…くらい?本格的に歯を抜いていたのは10分~15分程度だったでしょうか。

「抜歯後 食事」終わったら昼ご飯どうしよう…ばっかり

Ⅰ:麻酔

表面塗り数分置き、注射にて数回。

正直この抜歯中一番の痛みがここでした。神経に何か注入しているような、伝って奥にぐぐぐぐ~ッと広がっていくような絶叫とまではいかないが不快感の極み、あと5秒続いたら笑いながら挙手してしまいそうな痛みが約3秒ほど。

なにこれなにこれ~!

 

一瞬なんですが、顔のタオルに大いに感謝。

家に帰ったら「麻酔 味付き」で調べようと(直接聞け)。最近の表面麻酔系は果物の味?香り?が!どこでもそうなのでしょうか。配慮に驚きます…

Ⅱ:割る、抜く

麻酔が効いているか確認し、後は身を任せます。

ウィーン!ゴリッゴリッゴゴゴリゴリ…という音を聴きながら(痛くないので余裕アリ)、自分の口の中を見たくてたまらないながら…感覚は「強く押される」「引っ張られている」。トンカチで割る(どこ情報)なんて方法いまどき無いのでしょうか。

興味が湧き上がってしまって、目をつぶりながら今何をされているのかな…と想像していました。「ゴリゴリ音」、あれは何なのでしょうか?歯茎を切る音?歯を削るにしては抜けた歯の状態がキレイすぎる…

 

 Ⅲ:生還

 大丈夫かなコイツという静けさに覆われたまま「とりあえずゆすいでください」の声に我に返り、

口をゆすぐと当然のようにまあまあ赤い。まだそれでも実感はないのですが、

これです^^と3,4つに分かれた立派な「歯」を見て感慨深さに襲われました。

この時ばかりはトレーに横たわる歯が煌々と光を放っていました。

 

「今までのお魚や牛乳で、このポイされる歯を頑張って作っていたのね…」

 

あの日の眠気もなにも無い場所でのつまずきも、発表で噛んだ時も、その瞬間まさに「親不知」を建設していたからかもしれない。

ごめんね、そしてありがとう。という気持ちになります。

 

こうしてひとまず、人生初の親不知抜歯が終了しました。

 

顎関節症気味な辛さ

さいころから顎の骨をかくかく言わせてちょっと遊んでいたためか、頬杖癖のためか…顎を開ける時やあくびの際たまにちょっとずらさないといけないような感じだったのですが、

なんとこの抜歯で大いに影響し、口を開けていることが死ぬほど疲れました。

 

 そちらがかなり辛かったです汗

そのおかげで術時間が1時間くらいに感じられました。

外部刺激的な痛みというより筋肉の疲れ、何というか筋トレとも違うのです…

その瞬間は、疲れたなんてもんじゃありません。台をバンバン叩きたい。だんだんイライラしてくるんですね、変な痛みに耐えていると涙

 

後日まだ少し影響をのこすので、引き続き次の記事でも触れようと思います。

 

(②に続きます)